滋賀報知新聞に、クリスタルの「人生の謝恩会 おもてなし葬」が紹介されました。
カテゴリ: お知らせ
掲載日: 2020年7月6日
7月11日、7月16日の滋賀報知新聞に大きく取り上げていただきました。
http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0032039
需要高まる「終活」事情
葬儀の新プラン「人生の謝恩会」とは
私らしい葬儀の形を提案 独自のAI技術も一役
【東近江】 葬儀社の株式会社クリスタル(東近江市今町)は、AIナレーション自動作成システム「IKIRU(いきる)」を導入した新しい葬儀のスタイルを6月から展開している。需要が高まっている『終活』を背景に同社の井ノ口章善代表は、「自身や家族、子どもたちまでもが生と死に向き合い、故人をしのび、生きる喜びを感じる葬儀へと時代が変わりつつある。これまでの概念にとらわれない葬儀のあり方、プランを提供したい」と話す。
AI(人工知能)ナレーション自動作成システム「IKIRU」とは、葬儀時に進行される故人の紹介などのナレーション原稿を、タブレットに表示される簡単な質問に答えるだけでAIが瞬時に作成するというもの。冠婚葬祭の司会業などを手がける株式会社「ビアンフェ.」が開発した。
葬儀業者は司会業者に葬儀のナレーションを依頼することが通例だが、外注経費の増額や時間の問題がネックとなる現状があった。利益確保のため各葬儀社で作成するも、遺族への聞き取り時間や原稿作成に必要な人材育成などが大きな負担となっていた。しかしIKIRUの開発で、これまで半日ほどかかっていたナレーション作成が、約10個の質問に答えるだけでナレーションに必要な原稿が完成。時間短縮や外注費の削減などの業務効率化だけでなく、遺族の思いが文章に反映しやすく、何よりも葬儀を執り行う利用者の経費削減に直接つながることにもなる。
創業20年の歴史を持つ「ビアンフェ.」の岡野裕子代表は「AIには膨大なデータが必要で、弊社が持つデータを整理し、ノウハウを活用して日本初となる技術が実現できた。社員の負担の軽減や人材育成のために開発したが、ご遺族やお子さんが生と死に向き合える機会にも一役担うものとなった。死を通じて生きることを感じてほしい」と話す。一方で「ここ5年近くで家族葬などが増える背景には、金額の大小で決まる葬儀の規模など、これまでの決まった葬儀のあり方を望まない人たちが多くなった」と、これからの葬儀のあり方を提言する。
この6月下旬からクリスタルでは「人生の謝恩会」と題した葬儀の新プランを展開している。これまでの通夜や葬式などといった型に沿った宗教儀礼とは異なる葬儀プランで、IKIRUの活用のほか、ビュッフェスタイルの立食や生演奏、故人のエンディングビデオなどブライダル風に仕上げたお別れ会を提案している。打ち合わせや式の準備などに2日間、友人や知人を招いたお別れ会の計3日間のプランとなり、自身や家族で作り上げる自由な葬儀が執り行えると注目を集めている。
井ノ口代表は「終活というものが一般に認められるようになり、最近では遺言や自身の葬儀といった事前相談が多く、手紙や自身の声で感謝の気持ち、喜びを周りに伝えたいと思う方が増えている。葬儀が縮小傾向にある中、向き合うことに余裕を持ち、葬儀をどのように執り行ってほしいかを自身や家族で決める時代になっている。暗いという葬儀に対するイメージを払拭したかった」と語り、同業者からの反響も大きいという。
また「同じ悩みを抱える同業者にもIKIRUの活用を広め、業界全体を盛り上げたい」と思いを話す。「葬儀はこうあるべきといった決まりはなく、利用者に合った様々な形を提案して広く発信していきたい」と今後の葬儀のあり方を提案している。
問い合わせは、TEL0748―42―7779まで。